Newシングル「Palette」2023.9.29 release!!
2023.9.29(金)シンガーソングライターエビナマスジの待望の新作。
自身9枚目の音源となる「Palette」のリリースが決定した。
今回の音源のタイトル曲になっている「Palette」。絵を描くときに使う色を置いていくパレットだが、このタイトルを選んだエビナマスジはどんな色で新しい曲を描いて行くのだろうかと興味をそそられた。「僕だけの色を集めて来ていたんです。色んなことがあったから。それを心のパレットに一つ一つ残しておきたくて」日々様々な出来事の中で感じる全てを自分だけの新しい色の絵の具にして、描きかけだった空を描いていく。自身2作目に発表した「Canvas」とは姉妹曲と本人が語るように描くことの共通点はあれど、今のエビナマスジだからこそ描ける虹色が楽しみになる、また新たな可能性がどんどん広がって世界が開けて行くような最高にPOPで必聴な一曲となっている。ライブでもこの曲は盛り上がる一曲になりそうだ。ぜひ楽しみにしていて欲しい!
今回の音源の2曲目に収録されるのは「Octobers」。エビナマスジのライブの中では既に披露されていたファンの間では音源化を願う声が多くあった一曲。落ち葉の舞う10月の持つどこか寂しげな季節感というのは、変わって行ってしまうものと、変わらないでいて欲しいという思いの中の間にあるようで。やり場のない悲しみを抱きつつなんとか受け止めて、胸にそっとしまいながら、ゆっくりと10月の落ち葉の上を歩いて行く。どこか懐かしい秋の風を感じながら聴いていたいと思わせる一曲となっている。
今回の音源の3曲目に収録されたのは新曲「木漏れ日の歌」。これもまたエビナマスジの心象、音楽の世界観をありありと映した穏やで爽やかな一曲となっている。木々の葉の間から漏れる優しい木漏れ日は光が強ければ影も濃くなるもので、光が注ぎ込むそばには涙の滴が揺れている。言ってしまえば、隣り合わせなのである。愛しい日々とサヨナラも然り。木漏れ日の中に見えた物語。この曲を聴くあなたにはそこに何が映るだろうか。
エビナマスジの楽曲にはどこか寂しさや切なさ、やりきれなさが散りばめられている。寂しさや切なさを感じる心は弱さなのだろうか。いや、私は弱さだとは言いたくはない。弱くないと感じられないことが実は沢山あるのではないかと思うからだ。心の底では強くありたいと思うこともあるかもしれないし、強くあれと言われてきたかもしれない。もちろん強さに憧れは誰しも少なからずあると思うが、「Palette」の音源を聴いていると改めてそのままの自分で感じられる何かを大切にしていきたいと思わせてくれるのだ。悲しみ、別れ、痛み、寂しさを感じることは正直しんどいが、きっとそれは時間を経て気が付けたときに優しさや思いやりを生むのだと心の底で感じさせてくれる。思うようには行かないことばかり。でもそのままの自分だけの色がきっとある。そんなふうに思わせてくれている曲達がこの「Palette」の中に詰まっている。
9月29日(金)「Palette」はリリースされる。その日は札幌cube gardenでのリリースワンマンライブ「Palette of the sky」が開催される。エビナマスジと共に深く縁のある六人のバンドメンバーと共に七色の虹をきっと架けてくれるはずだ。「やっとあの虹の続きが描けますよ!」きっとアルバム「JOURNEY」のリリースツアーがコロナで途中で終わってしまったことを言ってるんだと思うが気合は充分感じた(笑)ぜひこの最高の機会を見逃さないで欲しい。
文:ライター片岡美紗子
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